『ぼくのバラ色の人生』

アラン・ベルリネール監督のベルギー・仏・英合作映画。
原題は『ma vie en Rose』。1997年作。
観ました。
年初の目標、がんばってます(笑)。
 
以下の感想は内容にも触れます。
知りたくない方は、ただ今のBGMへGO!
 
女の子になりたい男の子と家族の物語。
7歳の彼は自分の気持ち・感覚に素直に行動する。
それが、家庭内や隣人との仲を狂わせていく。
見始めた頃は、彼を困りつつも擁護する母親に、
「それが助長させてるんだよ」とか、
テレビの魔法の世界に夢を見ている彼とかに、
正直、イライラ。
バカだね、オレ。
7歳の子供だよ、夢見るさ。
僕だって、ウルトラマンになりたかったさ。
ドラえもんを待ってたさ。
親だって、いつか治るぐらいに思うさ。
というか、じゃあ、オレ、どうすればいいんだ?
 
十代も中頃にもなれば、
親も子供も共通言語・知識を持ち得るだろう。
それが、互いの理解や解決に役立つだろう。
でも、7歳の子に対して、
性同一性障害」なんて単語は無意味だよね。
親としては、彼を男として育てるか、女として育てるか、
半端な決断じゃないだろう。
全然、全く、僕には、どうすりゃいいのか、わかりません。
この映画も、これぞという処方箋を与えてくれてはいません。
いや、「そんなもの無い」という回答なのかな。
 
ただ、“ひたすら受け止めてあげる”というのは、違うと思う。
というか、そうするにせよ、それだけでは足りないと言うのかな。
世の現実というものを、酷だけど、少しずつでも、
しかし、ハッキリと、教えてあげないといけないんではなかろうか。
夢の中は、やはり、夢でしかないのだから。

ただ今のBGM

VANESSA PARADIS『M&J』。
高校の時、友人から聴かされました。
英米ロック&ポップばかり聴いてた僕には衝撃でしたね。