『愛より強い旅』(原題:EXILS)
トニー・ガトリフ監督作品。
観てきました。
自らのルーツを求めて、パリからアルジェまでを旅する二人の物語。
アルジェリアというキーワードと良さげな音楽に惹かれて観に行き、
良くも悪くも、その期待通りの映画でした。
ロードムービーの見ものの一つは、道すがらの風景。
スペイン、モロッコ、アルジェリアの太陽はまぶしく、
荒野のような漠とした景色には、乾きと憧憬を感じます。
久々に聞くアラビア語の会話も耳に心地いい。
さらに耳を刺激するのが、音楽。
フラメンコ、テクノ、アラビック。
どれもカッコイイ。
中でも圧巻はスーフィズムの儀式(と思う)での
10分を越すトランス。
へたなライブやDJなんよりも、ずっとくる。
鳥肌もの。
僕には、そうした景色と音楽が主役の映画でした。
そんな映画なので、劇場で観ることをオススメしますね。
ホームシアターとかなら別ですけど。
しかし、あの辺りを旅するには、
やっぱりアラビア語かフランス語だなあ。