去年のまとめ、つづき

昨日、力尽きてしまった、去年のまとめのつづきです。
 
まずは、ライブのベスト3。
 
1. 4/16 Savion Glover "IN CLASSICAL SAVION"
    @ 東京国際フォーラムホールC
2. 11/9 Joao Gilberto @ 東京国際フォーラムホールA
3. 11/30 Billy Joel @ 東京ドーム
 
いやー、驚きですね。
一昨年末も、去年のはじめも、Sigur Rosがトップに、
それどころかベスト3にもいないなんて、想像しえませんでしたね。
それぐらい楽しみにしていたシガロス来日公演。
東京2日目は素晴らしいライブでしたね。
ただ、一昨年のレイキャヴィークを観ただけに、
それに比べるとってとこがあったかな。
 
しかし、それがなくとも、ベストに挙げた、
セヴィアン・グローバーの『クラシカル・セヴィアン』の楽日は、
不動だったかもしれません。
セヴィアンはタップダンサーです。
ですから、本公演はタップの公演です。
ですが、彼の足が奏でるリズムと他楽器との競演は、
完全に音楽です。
ですので、音楽のライブに“も”入れました。
前半のバイオリン4本、ビオラ2本、チェロ2本、
コントラバス1本が奏でるクラシックに合わせたものも
素敵でしたが、
なんといっても、ピアノ、ドラム、ウッドベース、サックスが
加わっての後半!
4/12の公演では、その4人に加えて応じたのは
ビオラの一人だけでしたが、
楽日4/16では弦楽器9人全員が一人ずつ応じた、
セヴィアンのリズムとのソロの応酬は圧巻でした。
楽しげにタップを鳴らし、誘い出すセヴィアン。
応じる方も楽しげではあるものの、漂う緊張感。
同じ楽器の奏者が他にいるわけで、同じことはやれない。
静かに散らすライバル心。
もちろん、セヴィアンも負けられない。
そんな楽しくもスリリングな時間がたっぷり1時間。
9人とのソロのやり合いの後も、
勝手知ったるピアノ他4人のメンバーを煽り、
もっともっとと音を要求し、リズムが溢れ、
神がかってゆくセヴィアン。
観てるこっちが、いっぱいいっぱいになってしまうライブなんて、
ほとんど記憶に無いですね。
突き抜けて、去年のベストです。
 
2.のジョアン・ジルベルトの静かな感動も忘れられません。
国際フォーラムホールAという大会場をギター一本弾き語りで、
唸らせてしまうだけで尋常じゃないでしょう。
心の琴線にそっと語りかけるように歌い奏でながらも、
曲が進むにつれ、静かなテンションの高まりが会場を満たしていく。
でも、その姿、息づかいも含めて、あくまで、やさしく真摯。
その高揚感に、最後の方では、震えて、涙すら浮かべてました。
 
3.のビリー・ジョエルは、楽しくって楽しくって仕方がなかった。
もう、こりゃ、しょうがないです、僕には。
11/28の方が、いつ以来かも忘れたぐらい振りに
彼の声と名曲の数々に触れた!という感慨は強かったのですが、
個人的な思いが強い11/30を選びました。
でも、ぶっちゃけ、どっちの日でもいいです。
とにかく、楽しすぎでした。
 
他に特に印象に残っているのは、
もちろん、シガー・ロスの東京2日目、
UDOフェスでのジェフ・ベック初体験、
朝霧JAMでのマイケル・フランティとポーグス、
ラマダンの夜でのカイハン・カルホール、
anoyo "PRISM"でのケンジ・ウィリアムス、
WORLD BEAT 2006でのROVO、ってとこでしょうか。
 
さて、舞台ものでは、セヴィアンはおいておいて、
ベストはマリア・パヘス舞踏団ですね。
演出も見事でしたが、彼女の力強さと水のような動きは、
溜め息ものでした。
 
映画は、制作年は無視して、僕が去年観たもので選びますが、
ベスト3は、
タイマグラばあちゃん』『クラッシュ』『アフガン零年』。
他、蔡明亮監督諸作品、『ルート181』『プラハ
タッチ・ザ・サウンド』『蟻の兵隊』『愛より強く』などが
強く心に残ってます。
バングラデシュに行くきっかけとなった『マイ・アーキテクト』も
忘れちゃいけませんね。
あと、『DEATH NOTE The Last Note』はおもしろかった。
 
CDは、コレ!というものがパッと浮かびません。。。
よく聴いたのは、プライマル・スクリームの新譜、A-meiの新譜、
f.i.r.『飛行部落』、ですかね。
最近だと、DAVID TAO『太美麗』かな。
なんか、中華づいてますね。
年初めはAkcentやZdob Si Zdubを聴いてましたね。
でも、去年1番聴いたのは、シガー・ロス『Takk...』.
 
普段、こうした振り返りごとは、面倒なんで(苦笑)
ほとんどやらないんですが、
やってみると、いろんなことを思い出し、面白いもんですね。
まあ、しかし、それだけ去年はネタがあったからで、
そんな年は珍しいでしょうね。