野田地図『ロープ』

Bunkamuraシアターコクーンに、
野田地図第12回公演『ロープ』を観てきました。
 
遊眠社解散公演以来の野田芝居観劇。
ってことは、15年振りぐらいってこと!?
ひえーーー!
そりゃ、懐かしくも感じますよね、野田節。
彼自身は、さすがに老けたなあと思いましたが、
芝居のテイストは変わってないなあと思いました。
それは、良くもあり、悪くもありなんでしょうけど。
 
しかし、一番変わったなあと思ったのは、自分でした。
 
遊眠社の頃より、舞台の質が、
進歩してるとは全く思いませんでした。
確か、解散の時に、劇団という枠でやっている以上、
今以上のものは望めないから解散するんだ、
というようなことを言ってたように記憶してます。
で、宮沢りえ藤原竜也を使うことで、
遊眠社の芝居より素晴らしい芝居になっているのかと問われれば、
前述の通りです。
そうした、表面的なことだけではなく、
劇団を維持する苦労から解放されることでの
創作活動の質の向上という面もあるんでしょうけどね。
 
ただ、厳密に比較対照したときの評価は、実はわかりません。
なにせ、僕が観ていたのは15年以上も前のことですから。
確実に言えることは、あの頃の僕は、野田芝居を観て、
もっと笑っていたし、もっと心打たれていたし、
もっと魔法にかかっていた、ということ。
そして、もう一つ、あの頃から今日までに、
いろいろなものを見てきてしまった、ということ。
そんな僕には、『ロープ』のような世情を映した重いテーマを、
ああ描かれても、昔、野田芝居を観てたときのようには、
キューッとは来ないのです。
 
でも、野田秀樹、さすがですね。
やっぱり好きです。
9500円は高いけど。。。

今日開封


Juliane Werding『sehnsucht ist unheilbar』
何年か前に行った出張先のドイツで買ってきたものだと。。。
クレジットは2004年となってますね。
80年代の音みたい。落ち着いた感じです。